矯正装置や矯正を始めるまでの準備、手順などを以前のブログで説明してきました。
気になる方は前のブログをチェックしてくださいね。
今日は小児の矯正治療の中でも拡大床という矯正装置について説明します。
拡大床は顎を広げる装置のことを言います。拡大床は歯並びを改善する装置ではなく、歯がきちんと生えるためのスペースを作る装置と考えてください。当院では上下に拡大床を使用して顎を広げていきます。
拡大床だけで歯がきれいにならぶように考えている方もいるかもしれませんが、顎の成長を補助するものであって、歯並びを整えるものではありません。
顎をしっかりと広げた上でまだ歯並びが悪い場合は小児矯正2期に入っていき、がたつきをとり仕上げていきます。
上で説明したように、拡大床の目的は顎の成長を補助するものです。
近年の食生活は柔らかいものを食べる習慣であるため、上顎が成長せず、歯が映えるスペースが十分ではないために、叢生(歯のがたつき)や受け口のようになってしまうお子さんが増えてきているのが現状です。それを拡大床を使用して、顎を広げるサポートをします。
拡大床にもメリット、デメリットがあります。
拡大床を使用するメリットですが、取り外しが出来る装置なので食事の時は外せるので食べ物の制限がありません。また、何かお口の中でトラブル(拡大床が強く当たって痛い、装置が破損してしまった等)があった場合は装置が外せるので、使用中のストレスが軽減されます。
デメリットとしましては、取り外しが出来る装置なのでお子さん自身がしっかりと使用してくれないと治療が進まなかったり、拡大床を紛失してしまったり、破損してしまう場合があります。
大人だとあまりないようなデメリットが子供の矯正にはデメリットになって今う可能性があります。
拡大床の適齢期
拡大床は個人差もありますが6歳前後から11歳前後になります。
成長期と共に顎も成長するため、成長期を逃すとうまく拡大ができない場合があります。
そうなると2期治療の可能性や抜歯になる可能性が増えていきます。
犬歯が生えてくる時期になると大人の矯正になる可能性があります。
相談はいつでも受け付けておりますので気になる方や話を聞いてみたい方は無料カウンセリングを受けてみてください。
監修者情報
医療法人清翔会 名古屋茶屋歯科 矯正歯科
院長 荒木 孝之(あらき たかゆき)
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知学院大学附属病院にて研修。
研修後、医療法人清翔会入社。
グループ医院である岡崎エルエル歯科、名駅アール歯科・矯正歯科、名古屋みなと歯科・矯正歯科などで非常勤として診療し、令和3年エスカ歯科・矯正歯科の院長就任。
エスカ歯科・矯正歯科では保険治療、口腔外科から自由診療である矯正治療、インプラント治療、審美治療まで幅広く治療している。
歯並びでお悩みの患者様に症状に合わせた矯正治療だけでなく、審美性(裏側矯正・マウスピース矯正)に優れた矯正治療を行っている。
グループでの症例実績は2022年1月時点んで8000症例を超える症例数となり、数多くの歯並びでお悩みの患者様に笑顔に自信を持ってもらえるよう優れた矯正治療を行っている。
【略歴】 |
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【所属団体】 |
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名古屋茶屋歯科・矯正歯科
住所 〒455-0858 愛知県名古屋市港区西茶屋2丁目11 イオンモール名古屋茶屋1階
電話番号 052−746−8300